南多摩中等教育学校6年生で、少年少女国連大使としてSDGsの啓蒙活動を行う 黒部 睦(むつみ)さん 東大和市在住 18歳
選択肢を増やしたい
○…「ものすごく濃い10日間でした。1カ月くらい行っていた感覚」。少年少女国連大使に選ばれた全国の30人のうちの1人として、スイスの国連欧州本部やスウェーデンで研修を受けた。英語でのコミュニケーションは専門的な用語が難しく、もどかしさを感じた部分も。「解決策を考えても、どうしても別のデメリットがでてきてしまう」。グループに出された課題の「森林伐採」について夜遅くまで話し合った。
○…SDGsは国連の掲げる「持続可能な開発目標」で、「貧困」「気候変動」など17の取り組むべき項目がある。「日本とは無関係に感じるかもしれませんが、二酸化炭素は日本も多く排出している。関係はあるんです」。スウェーデンでは自動車の半数が自然エネルギーで走る。「実現している国があるんだ」と驚いた。しかし「ゴミがあまり分別されていない。日本の方が進んでいる面もある」と研修で視野がこれまで以上に広がった。
○…小中とクラスのまとめ役で、昨年度は生徒会副会長を務めた。幼稚園から手話に熱中するなど早くから福祉分野に関心があった。今は国際関係を将来の進路として考えている。一方で4歳からピアノを、昨年からはミュージカルを習うなど音楽にも興味があり、その道も考えている。「音楽の力で人を幸せにできたら」
○…SDGsの認知度はわずか19%という調査結果がある。「気づかないだけで、フェアトレードマークも気にかけてみると結構ある」。関心を向けることの重要性を強調する。自発的な行動として紙ストローを使うことも1つの方法とも。「それを強制するのではなく、地球にやさしい方法を選べる機会を増やしていきたい。そして、多くの人に『選択肢がある』ことに気づいてほしい」
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