市内の女子軟式選抜チームの八王子スマイリーズ(学童部)が昨年11月から12月にかけて行われた三多摩女子大会で優勝した。結成12年目で初。その立役者となった6年生の選手たちが間もなく引退する。代表選手に思い出などを聞いた。
同大会は全16チームによるトーナメント制。スマイリーズは決勝戦で日野のチームを6対1で下した。
同チームは、市内の小3〜6年生22人が所属。普段は男子と一緒にそれぞれのチームで練習や試合をしている女子の中から選ばれる。監督代行の山口恵司コーチは「6年生が多かったこともあるが、今季はとくに野球好きな子が多かった。低学年から一緒に先輩たちの活躍を見てきた分、個々の選手が努力してきた結果、良い成績が残せた」と今回の優勝について話した。なお、昨年の東京都大会でも最高成績となる3位となった。
チームの特徴は「仲の良いこと」。今季は「ヒットを打つと『わーい』と言って両手を挙げてYの字を作る」というポーズが流行したという。Yは「優勝」の頭文字「Y」も掛けている。
キャプテンの座間日和(ひより)さん(小6)は「女子だけだから、何でも話しやすいのかも」と雰囲気の良さについて説明する。ピッチャーの二瓶(にへい)蘭さん(同)は「笑顔が絶えないチーム」と応じた。
今月、6年生が引退前に行う「卒団試合」も終え、あとは「卒団式」を残すのみ。
中学校に進んでも野球を続けるという座間さん。一方で二瓶さんは「野球はやりきった」と別の道を歩む予定だ。「練習がつらいときもあったけど、なんだかんだと楽しかった。また皆で集まりたい」と2人は声をそろえる。山口コーチは「女子はプロを目標にしている選手は少ないが、近年は長く続けていこうと思える環境になってきている」と話す。
入団増えている?
野球をする女子について、あるチームの関係者は「うちのチームでは現在メンバーのおよそ1割強。全体的に増えている傾向があるかどうかはわかりませんが、他チームでもだいたいそれくらいの割合では」と話す。記憶の範囲では「25年くらい前から女子部員は在籍している」そう。「やはり男のスポーツの印象が強いせいもあり、女子が入団する動機はきょうだいや指導者がチームに在籍している場合が多いですね」と話す。
八王子版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|