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八王子 人物風土記

公開日:2021.07.29

演歌歌手として8月に八王子のご当地ソングのCDをリリースする
千弥香さん(本名:武市あゆみ)
みなみ野在住 

退屈吹き飛ばすデビュー

 ○…CD発売に先行して6月から配信したところ「iTunesで一度だけですが100位以内に入ったんです」と幸先は良い。いとこの漫画家で「猫でゴメン!」などで知られる永野かねさんがジャケットを描いてくれたことも話題になった。コロナ以前は、ボランティアとして高齢者施設などで歌ってきた。その中でも人気があったのが演歌。「中高年の方がカラオケなどで歌いやすいご当地ソングを作りたかった」

 ○…高知県出身。「両親も、年の離れた兄も皆音楽が好き」で、子どもの頃からレコードやCDに囲まれて育った。4歳からピアノをはじめ、本格的にキーボードでバンドに参加したのは高校生のとき。パンクロックバンドだったが、その後、ゴスペルやボサノヴァといった色々なジャンルを体験。プロと共同で曲を作ったこともあった。

 ○…大学卒業後まもなく結婚。国際協力の仕事をする夫の海外赴任について行った。シリアで暮らし始めたのは長男が生後9カ月の頃。パラオ滞在中は、子どもの通う日本語補習校の校歌を作ったことも。通算、8年に渡る海外生活。八王子に居を構えたのは、一時帰国のとき。「拠点が欲しかった」とのことで、夫の弟が市内に住んでいたことや、「東京なのに自然が豊か」な点にひかれた。

 ○…「退屈が一番苦手」。常に新しい世界に興味があり、料理も生活習慣も違う海外でも臆することがなかった。自身でネットショップを立ち上げるなど活動的だ。1年ほど前に音楽事務所兼レーベルの会社を立ち上げた。楽曲はプロがアレンジし自宅で録音。コロナ禍は歌えずに退屈だそう。その状況で、初のCDデビューという、人生で一番ワクワクする瞬間が近づいている。

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