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八王子 人物風土記

公開日:2021.08.19

公益社団法人八王子法人会青年部会部会長に就任した
中村 正晴さん
子安町在住 50歳

尊重で育む人間関係

 ○…「キーワードは尊重。何でも意見しあえる場にしたい」と抱負を語る。15年前に青年部会へ入会。会では、税に関する研修のほか障害者支援団体から購入した無農薬野菜をフードバンクへ寄付するなど、活動は幅広い。「1つの目標に向かい、作られる人間関係が大きな財産」と、その魅力を語る。そのために「もっと取り組みを知ってもらいたい」と、認知度アップの必要性も感じている。SNSを活用するなど新たな発信方法を検討中だ。

 ○…生まれも育ちも子安町。90年以上続く中村製材所の長男に生まれる。少年時代は従業員とのキャッチボール、助手席に座り配達を手伝うなど、その頃から自然と家業を継ぐ意思が芽生えていた。運動神経抜群で中学校では中距離走の選手。市の駅伝に学校代表で出場したことも。1日400回のスクワットや仲間と富士森競技場で夜遅くまで走り込むなど夢中だった。「体育祭のリレーで野球部に負けたくなかった。チームを勝たせたくてね」と、仲間の存在が原動力だった。

 ○…父親が他界し、35歳で会社を継いだ。会社員時代に培った「お客様がいて全て成り立つもの」という気持ちを大切にした。訪問者には従業員全員が席を立ち、迎える。「あいさつは幼い頃から祖母から厳しく言われていた」という。家庭では2人の娘の父親。父譲りの運動神経でバスケに打ち込んでいるそう。コロナ禍で減ってしまったが娘の試合の応援が何よりの楽しみだとか。

 ○…柔和な人柄で「意見は言いやすいほうだと思う」と笑う。避けたいのは衝突することではなく、気持ちを溜め込んでしまうこと。だからこそアットホームな雰囲気を心掛ける。「明るく、希望を持てるような、そんな活動をしていけたら」

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