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八王子 文化

公開日:2023.07.27

平和への願い込め
4年ぶり とうろう流し

  • 500灯が流された浅川

 ろうそくに火を灯したとうろうを川に流して、平和を願い、亡くなった人の魂を弔う「八王子とうろう流し」が、7月22日に市役所近くの浅川河川敷で催された。

 八王子では戦時中に一度途切れたが、八王子空襲で亡くなった人の五十回忌を機に、八王子市仏教会を中心に実行委員会を発足して復活。先祖や戦没者など、これまでに亡くなったすべての人の冥福と世界平和を願い、毎年実施している。多い時では約2000個を流した年もあったという。コロナ禍で2019年を最後に休止していたが、規模を縮小しながらも今年4年ぶりに再開した。

 当日は市内のよさこい・ソーラン節グループによる演舞が披露された後、祈念式典を開催。八王子市仏教会の松本智量理事長が「過去に亡くなられた方だけでなく、今戦争で苦しんでいる人たちへの思いも忘れてはならない。一日でも早く世界に笑顔が戻ることを一緒に願ってほしい」とあいさつした。式典後、夕暮れ時に約500個のとうろうが流され、幻想的な雰囲気を醸し出した。土井俊彦実行委員長(興岳寺)は「故人を供養し、生きる人の活力になるイベントとして継続していきたい」と語った。

学生ボラも協力

 また、この日は拓殖大学国際ボランティア愛好会と市内のボーイスカウトが運営に協力。とうろうを流したり、下流で回収する役割などを担った。同大2年生の望月花純さんは「4年ぶりで経験者がいなかったので、実行委員会に教えてもらいながら何とかできた。無事、終えることができてよかった」とホッと胸をなでおろしていた。

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