八王子 文化
公開日:2023.08.10
いちょうホール
ロビーにピアノの調べ
自閉症の奏者 大塚さん
八王子を拠点に活動する自閉症のピアノ奏者・大塚竜輝さん(20)が7月29日、本町のいちょうホールでロビーコンサートを行った=上写真。
大塚さんは2歳の時に先天性の自閉スペクトラム症と診断された。幼少期から記憶力に優れ、聞いた曲をそのままピアノで演奏できたという。10歳から高齢者施設で演奏ボランティアを始め、ユーチューブでも「ユズスペクトラム」のチャンネル名で演奏を発信。今年は都主催の「第2回つながる音楽会」にも出演するなど、徐々に活動の幅を広げている。
高難度曲にも挑戦
ロビーコンサートでは、スキマスイッチの『奏』やビートルズの『レット・イット・ビー』、石川さゆりの『天城越え』などの幅広いジャンルの曲を演奏。ベートーベン作曲の『エリーゼのために』とチャイコフスキー作曲の『白鳥の湖』を自ら組み合わせてアレンジした『エリーゼの湖』も披露した。またこの日は「難度が高くて、しばらく弾くことを避けていた」(大塚さん)という、カプースチン作曲『8つの演奏会用エチュード』の第1番にも挑戦。独特のリズムと目まぐるしい指の動きが必要とされる難曲を見事に演奏しきると、観客席から、この日一番の拍手が送られた。演奏終了後、客席から沸き起こったアンコールにも応え、もう一曲披露した。
全ての曲を暗譜で披露した大塚さんは、この日の演奏を「少し緊張したが、上手く弾けたと思う」と満足げに振り返った。今後も八王子を拠点に、高齢者施設でのボランティア演奏やイベント出演などの活動を続け、広げていきたいという。
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