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公開日:2023.09.21
2022年度児童相談所
都内で対応2万件超
関心の高まり、一因か
都内の児童相談所が2022年度、児童虐待に関する相談を受けて対応した件数が2万705件だったことがわかった。こども家庭庁が9月7日に発表。八王子児童相談所と連携し、対応する市子ども家庭支援センターの担当者は「虐待そのものに対する関心の高まりが背景にあると考えられる。周囲の子どもの様子で気になることがあったら遠慮なく相談してほしい」と呼びかけている。
同庁による速報値では、全国の児童相談所で相談を受け対応した件数は21万9170件だった。32年連続で増加し過去最多。東京都では21年度の2万6047件から5342件減ったが、これは児童相談所を開設した特別区の件数を統計から除いたことから「対前年度比が大幅に減少した」と説明している。
八王子市には虐待関連の相談先として、市が管轄する子ども家庭支援センター(東町)と、東京都福祉局が管轄する八王子児童相談所(台町)がある。同相談所は八王子、町田、日野の3市を担当。連携しながら相談に対応している。
同相談所では、03年度に222件だった市内相談対応件数が21年度には1146件と約5倍に。22年度の速報値は明らかでないが、上昇傾向であることが予想される。
八王子市でも毎年、同センターで相談を受け対応した件数を算出している。22年度は1402件と過去最多であった。「疑い」も含むため実際の虐待数の増減はわからないとした上で、担当者は「以前と比べて虐待そのものの認知度が上がり、世間の関心が高まっている」と増加の背景を分析している。
面前DVは「心理的虐待」
昨年度の全国の児童相談所が対応したケースでは、心理的虐待が12万9484件(59・1%)と他の虐待と比べて最多となった。その中でも、子どもの前で家族に暴力を振るう「面前DV」の増加が目立ったという。面前DVは子どもへの心理的虐待にもあたり、担当者は「昔なら夫婦げんかとして見過ごされてきたが、現代では看過されなくなっている」と話す。
地域の目防止に一役
同センターでは、地域の目が虐待防止に役立つとし、些細なことでも子どもに関することは相談するよう啓発している。一方、公園で遊ぶ子どもの声を騒音と訴えた、他自治体での例を挙げ「子どもたちは遊びながら育っていくもの。周囲の人たちもあたたかな目で成長を見守ってもらえれば」と理解を求めた。
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