上川町の市立上川口小学校(市川利幸校長)児童による稲刈りが、9月28日に上川の里特別緑地保全地区の田んぼで行われた。同地区の保全活動などを手がけるNPO法人街づくり上川(高野誠三理事長)などが作業をサポートした。
学校周辺の環境を生かした学習や食育の一環として、同校が毎年実施している稲作体験授業の一環。同法人が児童への稲作指導や日頃の水田管理などに協力している。同NPOの浅賀敏夫さんは「今年は雨が少なく、シカによる食害もあったことで稲の生育や収穫量に影響した」としながら、「自分たちで植えて、刈り取った米を食べる喜びをこどもたちに経験してほしい」と語る。
稲の成長に感激
稲刈りは、6月に3〜6年生が田植えを行った田んぼで行われた。浅賀さんらの指導を受けながら、たわわに実った稲穂を鎌で刈り取り、根本で束ねて稲架(はさ)掛けを行うなど、全校児童約30人が協力して作業に取り組んだ。後日5年生が脱穀に挑戦し、精米を経て12月に試食会が開かれる予定。参加児童からは「数カ月でこんなに成長することに驚いた」「稲穂の色がきれい」などの感想が挙がった。6年生の山本咲菜さんは「(6月に植えた苗が)大きく育ってうれしい。毎年とてもおいしいので、みんなで食べる日が楽しみ」と心待ちにしている。
市川校長は「学校の近くに里山が残っている本校ならではの体験学習。支援をいただいている皆様と楽しみながら作業ができることに感謝している」と話した。
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