さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2026.02.12
創立80周年を迎えた県美容業生活衛生同業組合相模原支部の支部長を務める
金井 真一さん
田名在住 55歳
「無理」の言葉に燃え上がる
○…経営する店舗の閉店後、汗を流す。「暑い。今、神輿作ってた」。他支部の新年会の余興にと、自主的にミニ神輿を制作していた。自由な発想と情熱から繰り出される事業により、相模原支部の周囲からの評判は高まり、組合員からは感謝の手紙が届く。「支部長の間はとにかく力を捧げて成果を出さなきゃ。一生懸命さが伝わればいいな。そしたら、協力してくれる人が増えてくる」
○…美容師への道を歩み始めた動機は「モテるかも」。学校に通ってみるとのめり込み、気付けば自分の店を出していた。中学生のときの「熱い」担任の影響で活発的になったため、人とたくさん関わり体も動かす仕事とは相性が良かった。組合に入ってすぐの頃から20年近く本部役員を務め、前支部長の「次は金井君がいるから安心」の言葉に背中を押され支部長に就任した。
○…美容学校では「最初、すごく下手くそだった」。手先が器用で美術の成績も良かったが、色々な方向に生え、人によって癖が異なる髪は扱いに特有の難しさがあった。急成長のきっかけは教員から放たれた一言。コンテストに出たいと相談したときに「金井君には無理よ」と軽く言われて火が付いた。寝る間も惜しんで練習し、結果は準優勝。「今ではあの先生に感謝している」
○…一番最初に代金をもらって髪を切った客は当時17歳の少女。それから35年の月日が経ち50歳を超えたその客は、今では母と子と3世代で髪を切りに来てくれる。一人ひとりに対して血の通ったコミュニケーションで関わってきた。店舗の拡大は今のところ考えていない。「この店を長くできたらいいなと思う。店も組合も、今残ってくれている人と密に、全力で関わりたい」
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