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公開日:2025.06.26

都議選八王子
接戦 5人の顔ぶれ決まる
トップ当選は東村氏

  • トップ当選し、支援者と万歳で喜ぶ東村氏(中央)

  • 滝田氏(左端)

  • 両角氏(右から2人目)

  • 細貝氏(左から3人目)

  • 伊藤氏(中央)

 任期満了に伴う都議会議員選挙が6月22日に投開票され、定数5に対し11人が立候補する混戦模様となった八王子市選挙区では、現職の東村邦浩氏(63・公明党)、同じく現職の滝田泰彦氏(43・無所属)、元職の両角穣氏(63・都民ファーストの会)、新人の細貝悠氏(32・立憲民主党)、現職の伊藤祥広氏(56・自由民主党)が当選した。市内投票率は49・03%で、2021年の前回(42・94%)から6・09ポイント上昇した。

 都全体では小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会の獲得議席が自民党を上回り都議会第1党に返り咲いたほか、初めて国民民主党と参政党が議席を獲得した今回の都議会議員選挙。八王子では2期目を目指した青栁有希子氏(46・日本共産党)、立憲民主党を離党し国民民主党の推薦で挑んだ須山卓知氏(44・無所属)の現職2人が落選した。

当選者の声

 6期連続で務め、7期目を決めた東村氏。「(当確がなかなか出ず)不安な気持ちもあった」と振り返るが、蓋を開けてみれば4回連続のトップ当選。勝因の一つにSNS戦略の奏功を挙げ、「最後はいけると確信した。手応えは前回以上にあった」と力強く語った。学生の通学費負担を軽減する「学生パス」実施や、羽田空港―八王子間のエアポートライナーの実現等に加え、都議会公明党の重点政策でもあるアプリを活用した15歳以上の都民への「1万円相当ポイント付与」の達成を改めて掲げた。

 前回の都議補選で現職に返り咲いた滝田氏は、政党に頼らず無所属で活動を展開。市内各地で意見交換会や勉強会を行い市民との対話を繰り返してきた。「市長選再挑戦につながる一票を」を掲げて再選した3期目について「子育て、福祉、道路、河川敷、高齢者の居場所、公共交通など、各地区から細かい課題をたくさんいただいている。目先で解決できるものはどんどんやって、八王子の地域課題解決のために都の力を借りれるように、都政と向き合っていく」と展望を語った。

 4年ぶりに都議に当選した両角氏。5月の事務所開きには小池都知事も応援に駆け付けた選挙事務所で当確の報を受けると、支持者らに感謝を述べ「都民ファーストの会とともに歩んできた小池都政への評価を問われた選挙。都民・市民が我々のやってきたことに合格点をくれたのだと思う。厳しい選挙戦と覚悟していたが、活動する中でだんだん感触が良くなった。子育て支援はもちろん、ケアラーの問題に取り組み、介護者が安心できる東京にしていきたい」と抱負を語った。

 前目黒区議の細貝氏は、八王子市出身。立憲民主党の公認、東京・生活者ネットワークの推薦を受け、物価高騰対策などを訴えて選挙戦に挑んだ。当確の知らせに「多くの皆さんに支えられ、一致団結して挑んだ選挙。誰一人欠けてもこの結果はなかった」と選挙戦を振り返り、「『稼ぐ東京』より『暮らす東京』へ。都政の監視役としての役割をしっかりと果たし、八王子出身の都議として都全体と八王子をより豊かに、より安心できるようにしていきたい」と決意を述べた。

 現職として3期目を目指した伊藤氏。なかなか当確が出ない中、選挙事務所に集まった支持者らに5番目の当選が伝えられたのは午前0時過ぎだった。伊藤氏はあいさつに立ち「(自民大敗の結果を受け)仲間も伸びていない。複雑な気持ちもあるが、八王子のまちづくりを必死で頑張って仕事で恩返しをしていきたい」と述べた。また、今後について「防災、医療・介護・福祉、安全安心のまちづくりを重視していきたい。都政と市政をつなぐ役割を果たしたい」と話した。

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