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公開日:2026.10.08
長池見附橋が土木遺産に 歴史的価値など評価
八王子市別所の長池公園にかかる「長池見附橋」(旧四谷見附橋)が、(公社)土木学会が認定する2026年度の「土木学会選奨土木遺産」に選ばれた。
同制度は歴史的・文化的価値の高い土木構造物の保存などを目的に、2000年に創設されたもの。全国から推薦・一般公募で候補を集めて同会が選定し、年間20件程度が選出されている。都内では閘門橋(葛飾区)や奥多摩橋(青梅市)などが選ばれているが、市内での認定は今回が初めてとなる。
同橋は1913(大正2)年に新宿区のJR四ツ谷駅上に完成した跨線道路橋「四谷見附橋」を移築・復元したもの。四谷見附橋は新宿通りの拡幅に伴い74(昭和49)年に架け替えが決まったが、歴史的価値や優れた橋梁技術から保存を求める声が高まった。都が同学会へ調査を委託し、文化財として高い価値を有することが確認されたことから保存方法の検討が進められ、88(昭和63)年に都、住宅・都市整備公団(現在のUR都市機構)、八王子市の三者が移設・復元に合意。93(平成5)年に現在の長池公園に移設・復元され、「長池見附橋」として生まれ変わった。
ドラマのロケ地にも
橋長37・6メートル、道路部の幅員17・4メートル。日本に現存する鉄製アーチ橋としては最も古い部類に入り、創建当時の姿を残したまま現在も供用されているものとしては日本最古とされる。構造美はもちろん高欄や橋灯といった華麗な西洋風意匠も特徴的で、ドラマのロケ地としても親しまれている。
土木遺産認定を受けて、初宿和夫市長は「市民の憩いの場や様々なイベント会場として市内外の方々に活用されている橋が選ばれ、大変名誉なこと。今後も市民や関係者の皆様とともに貴重な土木遺産を守り、その魅力を広く発信しながら、次世代へ継承していきたい」と話している。
地元からも喜びの声
南大沢の洋菓子店「パティスリー・メゾンドゥース」では、長池見附橋が描かれた絵を八王子産パッションフルーツを使用したマドレーヌのパッケージに採用している。オーナーシェフの伊藤文明さんは「地元で愛される長池見附橋のように、地域に根付いてほしいという思いでパッケージデザインに使ってきた。素晴らしいロケーションで街のランドマークになっている橋が土木遺産に選ばれ、地元民としてとても誇らしい」と喜びを語った。
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