多摩版 掲載号:2016年6月9日号 エリアトップへ

「一般社団法人多摩循環型エネルギー協会」の代表理事を務める 桃井 和馬さん 関戸在住 53歳

掲載号:2016年6月9日号

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地域をつなぐ写真家

 ○…東日本大震災、福島第一原発の事故を契機に自然エネルギー等、地域で原発に代わる安全な方法を模索しようと、2012年に市民有志で発足した(一社)多摩循環型エネルギー協会。発足から半年ほど経った頃、メンバーから誘われ、代表理事に就任した。「基本的にみんなにお任せしています。事業のコンセプト、アイデアは出させてもらっていますけどね」とおどけた口調で語る。

 ○…職業は写真家。大学時代に、一人で探検しながら世界をみることができる仕事を志し、その道を選んだ。これまで140カ国以上を渡り歩き「紛争」「地球環境」をテーマに、写真を撮り続け、取材を重ねてきた。文明、人間がどういうスタンスで歩んできたか。そこにあったのは、資源を求め、大量消費、生産を行い、自然を破壊し、戦争を繰り返す姿だった。写真、メディアを通じて、そういった問題を訴え続けてきた。

 ○…これまでに訪れた中で印象的だったのがパタゴニアの自然だった。「こんな綺麗な所がまだあったのかと。それを見て人間がいかに過信しているかを感じた」。残された大切なものを守るために何をすべきか。そこで気付いたのが、地域がつながることだった。世界を大局的にみてきたからこそ、地域で生きる意味を感じるようになった。若者をピースボートで世界一周に送る活動や、地域通貨の発案などその活動は多岐にわたる。「ここ多摩で地域がつながる活動のお手伝いができれば」と笑顔で語る。

 ○…今大切にしているもの。それは家族との時間。世界を飛び回り、その大切さ、有難さに気付いたという。現在は写真を撮り続けながら、桜美林大学で教壇に立ち、学生たちに自身の写真を見せ、経験を伝えている。今回の電動自転車の旅も事業もそのひとつ。「次代を担う彼らに思いを託したい。今はそれが僕の中で一番ですね」。今後も地域とつながり、若者を育てる活動を続けていく。

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