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多摩 人物風土記

公開日:2017.04.06

人形劇団「パペットBOX」を主宰する
高橋 弘一さん
日野市在住 63歳

表現遊びで交流を

 ○…3月に落合児童館で行われた人形劇、影絵、紙芝居を作って遊ぶ「子育て支援講座」の講師を務め、子どもたちや保護者と一緒に”表現遊び”を楽しんだ。2月にパルテノン多摩で開催された「ぽこぽこフェスタ」でもワークショップを行うなど人形劇等を通じた市民交流を続ける。「紙芝居や人形劇は皆さんの心の中にある思いや形には見えないものを表現する面白いものですよ」と笑顔で語る。

 〇…幼い頃から物づくりや絵を描くことが好きだった。高校を卒業後、北海道から上京。『ひょっこりひょうたん島』を手掛けていた劇団にアルバイトとして入団。先輩のやり方を見て覚える日々。その学びの場が自分を成長させ、仕事へと変わった。結婚して多摩市に転居。「TAMA人形劇まつり」にアドバイザーとして参加したことが縁で、児童館等で表現遊びのワークショップを開くようになった。「この業界は自分で仕事を広げることが難しい。あの時参加していなければ今はない」と回想する。

 〇…現在は人形劇団の代表を務め、NHK『ニャンちゅうワールド放送局』等に出演。イベントに参加する他、各地でワークショップを開く活動を行っている。紙芝居や人形劇は作り方に決まった形はない。出てきたもの、感じたものが、その人の表現の仕方であり答えになる。「新しい発見をさせてくれる場、お互いを認め合える瞬間がワークショップにはある。自分がイキイキできる嬉しい場ですね」とやりがいを語る。

 ○…現在、家族は沖縄に移住。仕事の都合もあって会うのは年に数回。「距離があるお蔭で、会った時や電話で話した時に家族の有難さが分かった気がします」と照れ笑い。目の前のことに一生懸命で、夢はまだ描けないという。「ワークショップをもっと深めて、多く人に楽しんでもらえるようお役にたてれば」。柔和な笑顔でこれからも子どもたちに表現することの楽しさを伝えていく。

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