7月7日に関戸公民館でロビーコンサートを行う 石坂 奏(そう)さん 和田在住 22歳
「自分にしかできない演奏を」
○…七夕の日に関戸公民館で行われるロビーコンサート。小学1年生から同じ音楽教室に通っていたソプラノ歌手の石井麻土香さんと共演する。クラシックの名曲をソロで演奏し、石井さんの歌の伴奏も務める。「彼女はきれいで魅力的な声。お互いにジャンルの違う音楽なので、そこを楽しんでもらえたら」と笑顔で見所を語る。
〇…4歳の時に親の勧めでピアノを習い始めた。転機は高校2年生の時。進路で悩み見抜いた末に「ピアノしかない」と決心をした。親や音楽教室の先生にも相談し、東京藝術大学を志望。それから受験に向け、空いているすべての時間を練習に費やした。「周りよりスタートが遅かった。だからがむしゃらでした」。無事に合格し周囲のレベルの高さに圧倒されながらも、それをモチベーションに変え研鑽を続ける。
○…「曲を弾く時に自分にしかできないものを出す」。それが演奏する際に心掛けていることだ。技術だけで見れば、世界的に活躍する先輩や同級生にかなわないと客観的に自己評価する。一方で、曲の持つ感情的なもの、作曲家の思いなどにどれだけ入り込み、自分を重ね合わせて表現するかを自分の強みに挙げる。「曲の感情や情景を感じて思い浮かべてもらえるような演奏をしていきたい」と意欲をみせる。
〇…中学時代からの友達と会って出かけたり、話す時間を大切にしている。「気分転換させてもらっているし、みんなから刺激も受けています」とほほ笑む。大学で教鞭をとりながら演奏活動を続けることが将来の目標だ。「親や先生にお世話になった。恩返しの意味でも地元での活動も大事に積み重ねていきたいですね」。人前で弾き、聴いてもらえる喜びを胸に、表現者としての歩みはこれからも続く。
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