多摩 人物風土記
公開日:2018.10.18
「多摩市民文化祭」を主催する「多摩市文化団体連合」の理事長を務める
青木 ひとみさん
桜ヶ丘在住
伝統芸能・文化を次の世代へ
○…「未来につなごう多摩の文化」をテーマに10月12日から11月11日までパルテノン多摩などで開催されている「多摩市民文化祭」。多摩市とともに主催する文団連の理事長に今年5月に就任し、舵取り役を担う。市内で活動する団体の発表の場でもある同祭。「文化祭を知らない人もいる。一般の方たちでも参加できるので、もっとPRして多くの方に参加してもらえたら」と呼び掛ける。
○…参加団体の多くが直面している課題。それが高齢化だ。「今の若い方たちは忙しい。子どもたちにも参加してもらえる文化祭にしていきたい」。そうした思いが今年のテーマに込められている。多摩市日本舞踊連盟の会長も務めており、自身が主宰する教室や小・中学校での出前授業など「ライフワーク」という伝統芸能の継承に日々取り組む。「古くから伝わる文化・伝統を未来につなげていくことは大事なこと」と笑顔で語る。
○…母親も同連盟の会長を務めていたことがあり、親子2代で要職に就く。その母親の影響で日本舞踊を3歳から始めた。音楽にのせて踊ることが好きでその道を歩んできた。16歳で名取、18歳で師範になった。現在も舞踊家として自ら舞台に上がりながら、師範として後進の指導にもあたる。最近では、古典演劇、流鏑馬にも挑戦する。「武士の家系なので、観ているとやりたくなってきちゃって。血が騒ぐんですかね」と豪快に笑う。
○…考えたらとりあえずやってみるという性格。その行動力と忌憚のない発言で周囲を驚かせることもあるという。「次世代への継承」が活動の原動力でもあり、今後の目標だ。「文団連もそう。若い世代に繋ぐ橋渡し役。それが私の役目」。人とのつながりを大切に、これからもそのライフワークは続いていく。
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