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多摩 人物風土記

公開日:2021.02.18

昨年末、多摩市選挙管理委員会の委員長に再任した
黒澤 菜穂子さん
桜が丘在住 64歳

「一票」に使命感 伝え守る

 ○…2年前から委員長を務め、昨年末再任。衆院選、都議選と過密スケジュールが予想される今年の舵取りも任された。地域や学校で活動するなか、推薦を受け委員となり今年で13年目。「市民の皆さんの大事な1票を預かる仕事。これまで通り、公正に、緊張感をもって取り組んでいきたいと思います」。謙虚に語りつつ、目には強い意志を示す。

 ○…現在、選管として力を入れていることの1つが、子どもたちへの主権者教育だ。教育委員会などと協力して、模擬投票などを行う出前授業を市内の小中学校や高校で主宰。子どもたちに一票の尊さを伝えている。授業で「18歳になったら選挙に行きたい」と言ってもらえることが活動の励みに。市内に住んでいる孫からも「将来、もらいたい言葉」と笑顔をみせる。

 ○…埼玉県出身。1980年代後半に家族と共に多摩へ。緑が多く、たくさん公園がある。そんな子育てに最適な環境に引きつけられた。福島県の尾瀬ヶ原などで、キャンプをするのが当時の一大イベント。大好きな家族と夜、いくつもの星々を見るのが楽しみだった。注いだ愛が今、親となった2人の子どもたちの子育てに生かされている。そう実感できることが当時をより輝かせてくれる。

 ○…目下の悩みは、コロナ禍のなかでの選挙。昨年7月の都知事選では対策を講じ、トラブル無く進行することができたものの、感染拡大への不安は尽きない。いかに市民に安心して投票してもらうか--。「常に支えてもらっています」と話す会の事務局メンバーらと共に状況を探っていくつもりだ。「選挙は民主主義の根幹となるもの。関係者の協力を得ながら、守っていきたいと思います」

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