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多摩 人物風土記

公開日:2021.05.13

オリジナルキャラクターを生み出し、地域の活性化につなげている
加藤 岳洋さん
諏訪在住 44歳

「似た者」同士、歩み重ねる

 ○…8年前、自身が暮らす永山地域を活性化させたいとSNS上に街を紹介するページを立ち上げたのが始まり。そのサイトと閲覧者を結ぶ役割として妖精「永どん」を生み出すと、商業施設の催しに「永山のキャラ」として呼ばれブレイク。着ぐるみが登場しイベントを盛り上げ、人形などの関連グッズも。自身に似た、多くを語らない姿が人気の秘密だ。

 ○…普段は稲城市にある映像会社でTVや企業PRのための動画制作にあたる。多摩へやってきたのは2007年。3人目の子どもが誕生したのを機に調布から移り住んだ。東京なのに、玄関を開けるとクワガタが。生まれ育った山梨よりも「田舎かな」が第一印象だった。暮らしていくうちにそんな街に愛着がわき、地域の活動に加わるように。昨年には動画に関する市民講座の講師依頼を受けた。「永どんの活動でつながりが増えたおかげと考えています」

 ○…大学時代にのめり込んだ映画が今の原点だ。中学から始めたバレーボールを続けるなか、友人に誘われ、単館上映などを楽しむようになると、自身でも映像に触れてみたいという思いが芽生えた。縁あって、とある劇団で映像制作を任されるようになるとその思いは強くなり、プロとして活動するように。クリエイターとしての強みは柔軟性。固定概念にとらわれない作品づくりが皆を喜ばせている。

 ○…ソフトな語り口で控えめな物腰でありながら、永どんのプロデューサーとしての存在感を高めている。その理由が安心感。相手の意図をくみ取り、それに合わせた「回答」を用意できることが信頼を集める結果になっている。「仕事も、地域での活動もまだまだ勉強中です」。謙虚さを忘れず、永どんと共に成長していくつもりだ。

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