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多摩 人物風土記

公開日:2021.12.16

多摩センター駅周辺でライブを行っている「ライバー」として活動する
知念 蓮さん
八王子市在住 23歳

「無駄な自信」前進促す

 ○…インターネット上のライブ配信サービスを使い、歌ったりトークするなど視聴者の要望に応え、「投げ銭」をもらうライバーという職業を選んでおよそ2年。アルバイトを辞め、本業にするほど順調に視聴者は増えているが、今年に入って多摩センなどでライブを始めた。アコースティックギター片手に弾き語りするシンガーソングライター。「やはり生音を多くの方に聞いてもらいたかったんですよね」

 ○…実は本格的にヴォーカルとして歌い始めてまだ3年。高校卒業後、入学した専門学校を辞めてフリーターだった時にメンバーを募集していたバンドに加入して以来。その甘い歌声に仲間から「合格点」をもらい、ステージの中央に立つと震えるほど緊張したものの、自己表現できたことに喜びを感じた。「無駄な自信があるんですよね。俺はやれるって」。そんな恐れを知らぬ心が前進を促す。

 ○…ライバーとしてそのトークもファンの心をつかむ要素。流暢とは言えない少年ぽさが残る語り口だが、「みなに寄り添うことができれば」と一所懸命話す姿に引きつけられる。常に相手の喜ぶことを探り、尊敬するアーティストの物まねをすることも。高校まではサッカー一筋。不器用ながらそんなやさしさが混じりけのない歌声にも表れている。

 ○…多摩センなどで実践を積むなか、見据えるのがワンマンライブだ。100人程度が入れるライブハウスを借りて来年にも実施したい考えで、自身で作詞作曲したものと「力をもらってきた」と話す90年代に発表されたバラードのカバーなどを披露するつもりでいる。「今度は私が力を与える側になりたいんです。自信があります」。何ものにも代えがたい時を過ごしている。

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