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多摩 人物風土記

公開日:2022.08.25

パラアスリートとして活躍する土田和歌子さんを支える夫でコーチを務める
高橋 慶樹さん
多摩市在住 49歳

「一番のサポーター」楽しむ

 ○…コーチとして指導にあたる一方、スポンサー集めやマスコミ対応なども担当し、土田さんが競技に集中できる環境を整えてきた。車いすの陸上競技からマラソン、パラトライアスロンにも挑戦し、夏冬合わせて8度のパラ五輪に出場してきた妻。史上初という言葉がいくつも重なる実績にも「2人でまじめにやってきた結果でしょうか」と謙虚にこれまでの歩みを振り返る。

 ○…五輪を目指していた元スケート選手。引退後、所属する会社の指示で土田さんのサポートにあたることになったのが二人三脚の始まりだった。それまで障害者スポーツに関わりがなく、当初は戸惑ったものの、土田さんが車いすで走る姿を見るとその思いは一変。興味に変わった。「すごい迫力だった。引きつけられましたね」。手探りで練習方法を模索する日々は難しくも楽しさがあったという。

 ○…自身もプライベートでは様々なスポーツを楽しむ。ダイエット目的で始めたランニングはレースに出場するほどのめり込み、トライアスロンにも挑戦。ストイックさが求められる競技に目が向いたのは、「妻に負けたくないという思いがあるのかもしれません」と笑う。一方で動ける身体を保たなければアスリートの指導者として説得力がなくなるという思いも。高いプロ意識は夫婦そろってのものだ。

 ○…2人の次の目標は2年後のパリ・パラ五輪。まず、日本代表になることを狙い、練習に励む毎日が始まっている。年齢を重ね、コンディションづくりにもより目を向けるようになったが、「私は土田の一番のサポーター。彼女が納得し競技を離れる日まで見届けていきたい」と力を込める。前人未踏の道を行く二人三脚。日本中の注目を集めている。

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