多摩 人物風土記
公開日:2019.05.16
4月に東京都行政書士会府中支部の支部長に再任した
石原 静さん
諏訪在住
縁を大事に人とのつながりを
○…「街の法律家」として様々な事業と暮らしに関わる書類の作成や、相談を通して地域に根差したサービスを行っている行政書士会。同府中支部は多摩、府中、稲城の3市で活動する行政書士約130人が所属する。支部長として3期目の就任。「若い会員が活躍できる組織作りや地域で活躍できるような活動など、次代のリーダーを育てていきたい」と抱負を語る。
○…同支部では、各市役所での書類作成相談や、会員向けの研修会を通して相互に研鑽を積むなどの活動を行っている。今年1月には3市と「大規模災害時における被災者支援協定」を締結。今後は9月に開催予定の「KAOFES」への参加や、学校での法教育など、若年層に向けた事業も展開していく予定だ。「行政書士はトラブルが起こらないよう予防法務が仕事。どこに行っても相談できるように、存在を知ってもらうことが大事」とその職責を語る。
○…「法律に興味があり、子育てしながらでも仕事ができるかと思って」と22歳で行政書士の資格を取得。出産を機に多摩市に転居し、長男の幼稚園入園後に会に登録。事務所を開いた。様々な仕事を行う中で顧客との縁を大切にしてきた。「知り合いを紹介していただいたり、相談して良かったと喜んでもらえることが嬉しいですね」と微笑む。
○…ガーデニングや双眼鏡の収集など多彩な趣味を持ち、4月からはピアノを始めた。「70歳でピアニストになれたら」と破顔する。電子申請が増えるなど時代は変わる中、人に対する思い、話を聞いて書類を作成することは変わらない。「手続きを熟知し、自分も成長しないと。人と人のつながりを大切にする。それがきちんとできる人でありたい」。持ち前の行動力を活かし、今後も仕事に邁進する。
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