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大和 文化

公開日:2012.09.07

ガラスの魅力を追求
上草柳 熊谷大地さん

  • ガラスを切る熊谷さん

 大和市上草柳に、日本でも珍しい工法を用いるステンドグラス作家がいる。熊谷大地さん(32歳)は、住宅の窓用大型ステンドグラスをオーダーメイドで制作しており、曲線を用いたデザインで注目を集めているという。



 通常ステンドグラスは、サイズが大きくなるほど補強バーを必要とし、デザインも直線的なものに制約されるという。これに対し熊谷さんは、鉛線(えんせん)をガラスで直接はさみ込み、ハンダ付を行うことで強度を上げる「全面ハンダバーレス工法」を用いている。この工法を駆使することで、曲線やより細かいガラスを使うデザインが実現できるそうだ。



 熊谷さんは町田市出身。子どもの頃から「ものづくりを仕事にしたい」という漠然とした思いはあったが、目標となるものが見つからず、大学に進学するも中退。将来に悩んでいたという。24歳の時、偶然インターネットのホームページで目にしたステンドグラスに興味を持ち、教室の門を叩いた。



 「色の組み合わせによる光の美しさに圧倒された」とのめり込み、埼玉県にある工房スタジオナンシーの柴田章男氏に師事、バーレス工法を学んだ。



 4年前に上草柳の古民家に工房を構え独立。現在はそのデザイン力を活かし、浮世絵をモチーフにするなどステンドグラスの可能性を追求している。熊谷さんは「日本の伝統にも融合する新しいデザインの提案をしていきたい」と話している。

 

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