大和シルフィード株式会社の社長に就任した 大多和 亮介さん 鎌倉市在住 38歳
女子サッカーの可能性を信じて
○…来年9月に開幕する女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」参入のため、今年2月に大和シルフィードの統括本部長に就任、株式会社化した10月、初代社長に就いた。残念ながら初年度参入はならなかったが、「切り替えて。毎日営業です」と笑った。
○…1982年、東京都生まれ。学生時代はスポーツビジネスを研究する傍ら、アルペンスキーヤーとして活躍した。卒業後、縁あって横浜Fマリノスへ。昨シーズン、チームは最終戦に勝利し、リーグ優勝。その試合で6万3千人を超えるリーグ最多観客動員記録を更新した。「やり切った」。そんな想いから、視線は次のステージへ。
○…決断を後押ししたのは、昨年7月、女子W杯で優勝したアメリカ代表の主将、ミーガン・ラピノー選手の、チームの多様性を紹介し、寛容さの必要性を示唆したスピーチ。「スポーツは、チーム強化、収益の確立の他、社会に影響を与える存在であるかが重要。その可能性を女子サッカーに感じた」と振り返る。シルフィードでは障害者研修を始め、女性限定のライセンス取得、スポーツ経営を牽引する女性役員の育成にも力を入れ「理念は負ける気がしない」と熱く語った。
○…理念と反して厳しいハード面と財政面。日本はW杯招致の動きもあり「W杯の試合ができなくて『女子サッカーのまち』なんていえます?」とスタジアム改修も、企業版のふるさと納税の活用など、あらゆる可能性を探っていく考えだ。「シルフィードは遡れば1970年代から歴史があり、携わってきた人達が積み上げてきた凄さを肌で感じる。親企業がないのは強みにもなる。いつまでも川澄(奈穂美)選手に頼らず、有望な選手を輩出していきたい」と将来を見据えた。
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