戻る

大和 意見広告

公開日:2026.02.20

市政報告
プロムナードを「道路」から「広場」へ
大和市議会議員 河内たかあき

  • プロムナードを「道路」から「広場」へ (写真1)

 大和市の中心部を東西に貫くプロムナードは、単なる歩行空間にとどまらず、市民の日常の散策や憩いの場であり、阿波踊りや骨董市など多彩な催しが開かれる場所として重要な役割を果たしています。買い物の途中に立ち寄る人、ベンチで語らう高齢者、イベントで演じる若者など、多様な人々が交わるこの空間は、まちの顔とも言える存在です。

 一方で現在のプロムナードは道路法に基づき道路として管理され、所管は道路管理課です。そのためイベント実施には占用許可などの手続きが必要で、利用条件も厳格です。安全確保のためとはいえ、市民団体や商店街、若者グループが気軽に挑戦できる環境とは言いにくいのが実情です。

 そこで参考になるのが、サンパール広場を対象に広場条例を制定した藤沢市の事例です。広場として位置付け直すことで公共空間を計画的に活用し、音楽イベントやフードフェス、市民マーケットなどが増加しました。駅前は「ただ通る場所」から「人が集う場所」へと変わり、周辺商店街や飲食店の売上にも好影響が見られています。

 もちろん課題もあります。イベント増加に伴う清掃・警備コストの増大、騒音や混雑への懸念など、生活環境との調和が新たなテーマとなりました。にぎわいを生むほど管理の質が問われる段階に入ったとも言えます。

 大和市で広場条例を導入すれば、利用ルールが明文化され、市民や団体が安心して企画できる基盤が整います。阿波踊りや骨董市の安定開催に加え、国際交流イベントなど新しい文化活動の芽も育ちます。単なる通路ではなく「集いと交流の広場」としての性格を明確にすることで、中心市街地の魅力向上につながります。

 また「広場」として位置付けることで、水飲み場やトイレ、ベンチ、電源設備などの整備の可能性も高まります。子育て世代や高齢者にとって安心材料となり、誰もが長く滞在できる空間づくりに直結します。

 ただし大和市特有の事情もあります。プロムナード地下には相模鉄道の路線が走っており、大規模基礎工事や重量物設置には構造上の制約が伴います。設備整備には鉄道事業者との綿密な協議が不可欠です。また管理費の確保、利用料制度の導入可否、住民感情とのバランス、大規模イベントと小規模活動の調整も重要な検討課題です。

 現場からは、図書館へ向かう動線に日影が少ないこと、資機材保管場所がないこと、仮設給水や発電機手配が負担であることなど、具体的な声が上がっています。これらは市民活動を支える人々の負担であり、新しい挑戦をためらわせる要因にもなっています。

 他市では、条例によるルール整備と指定管理者制度、利用料制度などを組み合わせ、市民活動と経済振興の双方をうまく両立させています。大和市でもまずは広場条例制定の可能性について正式な検討プロセスを立ち上げ、市民や商店街、主催者の声を丁寧に反映しながら制度設計を進めるべき段階に来ているのではないでしょうか。

 プロムナードを、市民が安心して集い、楽しみ、誇れる広場へ育てていく。その第一歩として、広場条例制定と今後の活用方針について、市の明確な考えを示していただくことを強く求めます。

河内孝彰

TEL:090-3338-0824

https://kawachitakaaki.com/

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

大和 意見広告の新着記事

大和 意見広告の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS