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大和 コラム

公開日:2026.10.02

徒然想 連載343 花のお寺 常泉寺 住職・青蔭文雄

  • 徒然想 連載343 (写真1)

 今月は、世の人は死に圧迫され、老いの矢に囲まれ、愛欲の矢に刺され欲望によってあぶられている、です。

 出典は、インド、原始経典『相応部経典(そうおうぶきょうてん)』。

 仏教で「四苦八苦」と言われる生老病死...愛別離苦は不安や苦痛を生む原因を具体的に表しています。老や死が人生の中で不愉快な事実であることは全ての人間に共通しています。まず、老いにより起こる様々な変化をしっかり受け止めること。年を重ねて老人となり、死がおとずれる現実をもっと切実に意識しながらも、死への恐怖に押し潰されることなく、日々を大切に暮らすことが大切だと教えています。

 私たちは日々様々な不安に苛まれています。生きていく上で、思い通りにならないことの代表が老いと死であり、愛欲もまたその一つだと説かれています。思い通りにならず、求めて求め貫いてもついに求め得ざるこれらが、人生の苦の正体なのではないか。

 釈尊は、苦の要因となるこれらすべてに流されず、苦しんでいるという現状をしっかり見つめなさい、そして欲望を正しい方向に向けて抑制するところに新しい人生が開ける。と諭しています。

桃蹊庵主 合掌

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