コープかながわ海老名市エリア会 レイが繋ぐ支援の輪 「途切れることのない友情」の意を込めて
生活協同組合コープかながわの海老名市エリア会が被災地支援の一環として立ち上げた「リボンレイプロジェクト」が広がりを見せている。昨年11月には同会コーディネーターが岩手県内の生協を訪れ、作り方を指導するなど被災地との新たな人と人とのつながりも生まれた。
海老名市エリア会は市内に暮らす組合員で組織される会で2月末時点で2万9243世帯が加盟している。
各地区に3人のコーディネーターが配置され、定期的に手芸など「集い」と呼ばれる催しを企画している。リボンレイプロジェクトもその集いの一環で催された企画。震災が発生した2011年のクリスマスにコーディネーターのひとり、根木友美子さんが「子どもたちが喜べば」との思いから発案したのがきっかけ。
レイはハワイに伝わる習慣で、友人を迎える際などに送る飾りとして、「途切れることのない友情」や「永遠の愛」を意味するといわれている。リボンレイは2本のリボンを編み込み輪にするもので、初心者でも2時間ほどで作れるという。
コープかながわでは、震災以降、毎月11日に被災地支援を目的に行動する日と位置づけ、募金活動などを行ってきた。しかし募金だけでなく、海老名からも何かできないかと考えている中、このレイの持つ意味を知ったもう一人のコーディネーター、大久保弘子さんが「被災地支援につながるのでは」と発案した。
リボンレイ343個を
提案はすぐに組合員に受け入れられ、さっそくプロジェクトが始動。その後、市内の各生協の交流会でリボンレイ作りを行い、翌年3月には343個のリボンレイが集まり、被災地である岩手県の「いわて生協けせんセンター」に送った。
同年の7月頃には岩手県内のコーディネーターから「現地でリボンレイプロジェクトを広げたい」と話があり、11月に2人のコーディネーターが海老名から指導に訪れ講習会を開いた。
講習会には地元のコープ委員やボランティアなど18人ほどが参加。実際に指導にあたった大久保さんは「にぎやかに行われ、みなさん会話が弾んでいました。被災者の間では孤独感が何よりつらいと聞いた。このプロジェクトによって孤独が解消され、人の輪が広がればうれしい。夢は全国に広げること」と話した。
被災地で直接指導
その後、現地コーディネーターらによって盛岡、宮古、大船渡、陸前高田など7カ所で講習会が行われるなど輪は広がりを見せている。この事例を受けてコープかながわではリボンレイの材料費支援を組織として行うまでになった。
根木さんは「小さな力もつながれば大きくなる。これからも被災地を忘れません」と話していた。
現在は他地区にプロジェクトが広がり、さらに作り方を覚えた組合員それぞれが輪を広げる活動を展開。レイは1個200円で販売され、100円が材料費となり100円を被災地支援に充てている。
プロジェクトに関する問合せは同会事務局【電話】046・255・6051へ。
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