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海老名・座間・綾瀬 人物風土記

公開日:2013.05.17

中新田ファイヤーズの監督を務める
棚橋(たなはし)亜紀(あき)さん
中新田在住 29歳

悩まず、ヘコまず、前進のみ



 ○…「強豪チームに突然勝ってしまったり、格下に負けたり、強いか弱いか今でもわかりません」とダークホース的な存在のドッジボールチーム「中新田ファイヤーズ」の監督を務める。5分間に内野に残った人数勝負であることから「体が小さくても、足が遅くても、運動神経が悪くても、キャッチさえできれば、男女関係なく誰でも楽しめることができる」とドッジボールの魅力を熱く語る。



 ○…両親が指導していた地域の子ども会のチームに小学3年生から参加したのがきっかけで、ドッジボール人生が始まった。小学校卒業後も手伝いに行くほど熱心になり、高校1年生のときに現チームが発足して以来、週末は練習漬けの日々。チームを支えていた父の転勤を機に正式にコーチに就任した。練習を休まず出席していたことと、子どもの気持ちを汲むのが上手だったことから、5年前から監督を務めている。「女性であることだったり、若かったことから、反対の声も上がっていたみたいです」と笑って答えるような逆境への強さを持つ。



 ○…幼いころから人前に立つのが大好き。音楽会では、習っていないピアノを独学で猛練習して伴奏を弾くなど、「目立ちたがり」の裏には努力家の顔も存在する。ジュニアリーダーズクラブの活動や学校行事の実行委員を務める中で人を惹きつける力を身に付けたり、高校では放送部で全国大会に出場し、アナウンサーの専門学校に進学したりと華やかな道を歩むも就職は土日休みの仕事へ。「すべてはドッジボールのため。これまでの経験すべてを生かしてます」とキッパリ。



 ○…3つ上の夫もチーム指導にあたりドッジボール人生を送るひとり。「2人とも1日丸々休みがあるのは正月の三が日のみで、ほとんど家にいません」と顔を見合わす。選手だけでなく保護者からもチームに入っていて良かったと思える「ファイヤーズファミリー」を二人三脚でまとめていく。

 

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