海老名市消防団で初の女性団員として活動する 岡村 有香さん 河原口在住 31歳
家族を思い、入団決意
○…自分たちで地域を守るため、1955年に旧海老名町と有馬村時代に発足した「消防団」。長い歴史の中で、初の女性消防団員が誕生した。消防団員の減少に歯止めをかける一手として女性団員の入団促進にも期待が寄せられる。「消防本部や分団の方など、多くの関係者の協力で、入団させていただきました。本当に感謝です。ご迷惑を掛けないよう頑張りたいと思います」と意気込む。
○…北海道札幌市出身。転勤を機に横浜に住んでいたとき、震度5の地震が起き、独りきりで何もできない怖さを知った。海老名に来たのは2年ほど前。幼い子ども2人を抱えて、災害時にどう乗り越えれば良いのかという不安を解消する方法に、東日本大震災の時に知った「消防団」の存在を思い出し、問合せをしたという。「団員の方たちは仕事の疲労をものともせず、災害時に備えるため厳しい訓練をしています。当初は仲間意識の強さや熱意に圧倒される場面もありましたが、徐々に慣れてきました」と笑顔を見せる。
○…子育て真っ最中で週1度の親子教室や家族での買い物、外食は欠かせないコミュニケーション。夫も北海道出身で、海老名とのつながりはほぼ無い状況だったため、入団は災害対策の他に家族が地域から孤立しないようにする目的もあった。「万が一、私が亡くなったとき、主人がひとりぼっちにならないように地域とのつながりが少しでもあった方が良い。最近は主人も積極的に団員の方に話しかけてくれるので嬉しい」と、家族思いは人一倍。
○…今後は、妊婦や子育て中の親、障害者とその家族たちへの災害時の対処法伝授や、他の女性消防団、女性消防士らとの交流、操法大会への出場など、やりたいことは盛り沢山。「入団できたのは家族、特に主人の理解があってのもの。消防団活動に対して、男性だけでなく女性にも考えてもらえる機会が増やせれば」と、熱い思いを語る。
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