9月28日から海老名市民ギャラリーで原画展を開催する 伊與田 喜代美さん 国分南在住 60歳
何事も挑戦と楽しみを
○…海老名に残る民話や昔話をモチーフにした童話を書いた友人から依頼され、絵を引き受けた。制作期間はおよそ1年半。じっくりじっくり作り上げてきた大作が完成し「原画展をやろう」との周囲からの声を受け、今回の運びになった。「童話を聞いてイメージしたのは”切り絵”。得意どころか、そんなに使ったことのない技法だけれど、浮かんじゃったから切り絵でやる事に決めたの」と笑顔で話す。
○…作品づくりに妥協はしない。一人のアーティストとして”自分らしさを出す”ために、何でもチャレンジする性格。その反面、昔から制作に入ると猪突猛進な部分も。何時間も集中でき、時には食事や睡眠も忘れてしまうほど作業にのめり込むという。「主人から『ご飯は…』なんて言われたこともありますね。今は、迷惑をかけない範囲で自由に活動させてもらっています」と大笑い。
○…幼い時から絵が好きで、学生時代に本格的にデザインを学び、現在も仕事として活動する。5年ほど前、母の病気がきっかけとなり「臨床美術士」の資格を取得。高齢者施設やカルチャーセンターなど、様々な場で実施している。臨床美術独自のアートプログラムに沿って五感を使い、脳を活性化し、人の意欲と潜在能力を引き出すアートを周知できたらと活動する。「人とのつながりや感性の成長もそうだけれど、何でもデジタル化された時代でも、アナログの良さは沢山ある」
○…ある日、『人って何が楽しくて生きているんだろう』と質問され、「楽しい事を探す為に生きているんじゃない?」と答えた思い出が残る。「人生はもちろん楽しい事ばかりでないけれど、その時間を楽しく過ごせるのは幸せ」と、エネルギッシュな笑顔が絶えない取材だった。
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