公益財団法人座間市スポーツ・文化振興財団の理事長を務める 池田 徳晴さん 座間市広野台在住 72歳
文化・スポーツ振興にまい進
○…ハーモニーホール座間やスカイアリーナ座間の指定管理者を務める公益財団で、昨年12月に初の民間人から理事長に就任した。コロナ禍で事業の先行きが見通せない中で不安もよぎるというが、「座間市を代表する素晴らしい施設。有効に活用してもらえるよう、新市長の思いやこれまでの歴史の継承を念頭に置きながら、より効率的に運営していきたい」と意気込む。
○…北海道釧路市生まれ。海、川、湿原に囲まれた豊かな自然環境で、野球に打ち込む少年時代を過ごした。東京理科大への進学を機に上京。当初は高校野球の指導者を夢みて教職課程を履修していたが、ビニールやラップなど、経済成長の軸となっていた石油化学の高分子に興味を持ち研究の道へ。卒業後は企業の研究所に入り、接着剤や塗料の開発研究に従事した。
○…昭和40年代にかけて社会問題になった公害防止の専門家として転職し、川崎の製鉄所で大気汚染の改善にも取り組んだ。「土日も休んだことがない」激務だったが、2人の子どものPTA活動に携わり会長を務めるうちに市政に関心が向くように。一念発起し1996年から6期、座間市議会議員を務めた。騒音や悪臭などの解決には、研究者としての経験も活かせたという。
○…7期目を目指した昨年の市議選では涙をのんだ。反省の日々を送る中で飛び込んできた理事長打診。「私でいいのか」と葛藤したが、長年支えてくれた妻に相談すると喜ばれたといい「期待に応えたい」と決心した。大事にしていることは「誠実」。「人生にはいろいろな波がある。誤解されることもあるけれど、自分にも、相手にも誠実にいたい」と朗らかな笑顔を浮かべながら力強く語った。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>