座間市自治会総連合会の会長に就任した 湯浅 一弘さん 座間市緑ケ丘在住 68歳
誰もが参加しやすい自治会へ
○…本格的な自治会デビューから5年で突如舞い込んできた、座間市の自治会全てを束ねる連合会トップ就任の打診。すでに自治会、地区自治会、地区社協の会長を務め一度はためらったが「湯浅さんしかいない」との声に押され引き受けた。「コロナ禍で書面でのやりとりも多く一般的な組織論では通用しないと思うが、やるからには全力で挑戦していきたい」と意気込む。
○…課題は加入率の低さと高齢化。誰もが参加しやすい自治会にするため、過去の前例や慣習について「いま本当に必要なのか見直す時期にある」と改善したい考え。コロナ禍ではマスクを配分したり、ワクチン接種の予約を助け合ったりと自治会の重要性を再認識する場面も多かった。「自治会にしかできないことがある。それを実感できる機会が増えれば」
○…福井県出身。数学と物理が得意な学生で、エンジニアを目指し神戸大工学部で計測工学を学んだ。(株)リコーに入社しファックスの設計を担当。世界初の普通紙ファクシミリを開発した。その後カメラ部門の責任者として執行役員まで登り詰める。「部門は一つの会社のようなもの。カメラは当初は期待されていなかったおかげで、思う存分に改革できた」。GRデジタルやGXシリーズを世に送り出した。
○…朝から晩まで、土日も働き尽くめの人生。息子二人は「幼い頃、正月に久しぶりに家にいる父の姿を見て泣いたんです。知らない人だと思ったんでしょうね」。同じく犠牲になっていた地域での時間を取り戻すように始めた自治会活動。「趣味がなく、自治会がなかったらどう社会参加していたんだろうと思う」と目を細める。座右の銘は論語の内省不疾。「自らにやましさがなければ、怖いものはない」
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