海老名・座間・綾瀬 政治
公開日:2022.11.25
財団と前市長
新たな不正か
参考人質疑で判明
ハーモニーホール座間の不正使用を調査する座間市議会の特別委員会が16日に開かれ、佐藤弥斗市長と教育部長の参考人質疑が行われた。
佐藤市長によるとこの不正は、財団理事が通常の使用申請と料金も取らずに遠藤三紀夫前市長に小ホール楽屋を使用させたもの。遠藤氏は環境経済部長と資源対策課長を呼び出し、広域行政の話をした。使用料は今も徴収していない。
市民からの情報をもとに市長は教育部長に調査を指示したが、市長が指定管理者の公益財団法人「座間市スポーツ・文化振興財団」の池田徳晴理事長に直接、調査を指示。同理事長から市長に報告と謝罪があり、市長が口頭で注意した。その後、てん末書も求めた。
これとは別に、同じ理事が20年12月、理事長を退いた遠藤氏に便宜を図り会議室を使用させたことも判明した。理事が自らの氏名と財団の所在地で使用申請し、使用料2140円を立て替えていた。追加調査を求められた財団が今月11日に市長に追加報告したという。
本紙の取材に財団は、今月4日にこの理事から理事長に電話で報告があったとした。ほかに不正がなかったかは「調査していない」という。一般の利用者にこうした便宜を図ることはなく「明らかな不正」だとした。
教育部長は一連の経緯を述べた上で、「信頼回復に努めたい」とした。
次回は12月16日の午前9時から、木島弘教育長、環境経済部長、資源対策課長、財団の池田徳晴理事長、専務理事、館長に参考人質疑を行う。
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