1月20日から作品展を開く海老名市書道協会長を務める 澁谷 八重子さん(雅号:澁谷渓水) 海老名市杉久保南在住 78歳
書道の楽しさ広がれ
○...昨年7月から約200人の愛好家が集う協会の舵を取る。作品展は「年一度の集大成」の位置付けとして開かれるもので、会長として初めて迎える協会一大イベントとなる。間近に迫った開催も「役員さんが協力的で準備は順調」と感謝の言葉が並ぶ。自身は美空ひばりのヒット曲の歌詞を筆でつづった渾身作を出展するといい、「昨夏から構想を練って、横書きで川の流れを表現できたと思う」と笑顔を見せる。
○...結婚で海老名市に移り住んだことを機に、通信教育で書道を再開した。2人の幼子を連れてスクーリングにも通い、師範の資格と技能検定1級を取得。楽しくて夢中になった一方で、「この経験をいつか地域で共有できたら」という思いも芽生えた。海老名市民を対象とした書道講座では20年以上にわたって講師を務め、トメやハネといった書道のイロハの次に、「気軽に楽しみましょう」と呼びかける。
○...浅草の呉服店で、6人きょうだいの家庭に生まれるも、東京大空襲で父を亡くし、母ときょうだいは揃って埼玉県へ疎開を余儀なくされた。幼少期から身体を動かすことが好きで中・高・大学ではバレーボール部に所属。セッターとして活躍し「背が高いからアタックが打ちたかった」と笑う。3歳上の夫と共に2人の子どもを育て上げ、3人の孫がいる。
○...「家でダラダラするより励みになる」と、書道講座の卒業生から要望を受けて、海老名市内5カ所の教室で指導員を担当。楽しみにしてくれる教え子を思えば「身体を気遣うようになった」といい、意識して体操やウォーキングも取り組む。定年後に再び筆を取る男性も増えているとし、「書道を通して開かれたコミュニティーを提供したい」と話した。
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