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レース車両、幼稚園に 綾瀬市拠点のB-Max

教育

公開:2024年2月23日

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運転席に座りハンドルを握る園児
運転席に座りハンドルを握る園児

 綾瀬市を拠点に活動する「B‐Max Racing Team」(組田龍司総代表)が13日、同市吉岡の私立綾西幼稚園(古郡孔文園長)でスーパーフォーミュラ車両の展示と試乗イベントを実施した。チームによると、幼稚園に車両を運び込み、展示や試乗を行ったのは初めてという。

 B‐Maxは、アジア圏の自動車レース最高峰の全日本スーパーフォーミュラ選手権に2017年から参戦している。22年には同選手権で初優勝し、23年はスーパーフォーミュラ・ライツ選手権でドライバー部門とチーム部門、マスタークラスでトリプルタイトルを獲得している。

 3月9日に鈴鹿サーキット(三重県)で開幕する24年シーズンはメインスポンサーの新規参入で、これまでの黄色から青基調のマシンカラーに変更。スーパーフォーミュラ・ライツ23年チャンピオンの木村偉織選手をドライバーに起用してシーズン優勝をめざす。

 今回の幼稚園訪問は、子どもたちに夢を持ってもらうきっかけづくりになればと同園からの依頼を受けたもので、車両の日程調整などを経て実現した。園児たちには内緒で計画が進み、マシンを前にした園児たちは驚きと喜びをあらわにした。

 幼稚園に運び込まれた車両は14年から18年まで実際にレースで使用されたマシンで、過去には市役所でも展示され、市民の間にも知られた存在になりつつある。

 3月で卒園を迎える年⻑クラスの園児81人は順番に運転席に座りハンドルに付いたボタンを押したり、ハンドルを切りタイヤが動くことを体験した。試乗を終えた園児は、「大きくなったら運転してみたい。かっこよかった」と話していた。

 チームの広報担当者は「子どもたちが車に興味を持ってもらい、モータースポーツチームが綾瀬にあると知ってもらえれば」と期待を寄せた。

 同園の古郡亜希夫副園⻑は、「将来の可能性に満ちている園児たちに貴重な体験をしてもらえてよかった。夢をもつきっかけになれば」と話していた。

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