緑化フェスティバルを主催する「えびなの森の楽校」で理事長を務める 伊藤 健三さん 海老名市大谷北在住 84歳
自然と子どもの間に
○…若葉萌ゆる海老名市のいこいの広場三日月地で4日、「緑化フェスティバル」を開く。「親子で参加してほしい」との思いから、市内の小学校13校にチラシを届けた。教育委員会にも呼び掛けて、保護者にメールで参加を促した。「海老名の自然に触れてもらうことを通して、植物や生き物の生態などを学んでほしい」と、その熱量はピークを迎え、当日の開催に期待を寄せる。
○…山形市で生まれ育った。中学校の夏休みに植物の標本をつくり、コンテストで賞をもらったことがきっかけで植物や生物に興味をもった。大学卒業後に教師となり、海老名と縁ができた。市内小学校3校で校長を務めながら、自然保護活動にも取り組んだ。退職後の2012年には、「えびなの森創造事業」で植栽された木々の管理や植樹活動の継続を目的に「えびなの森の楽校」を設立した。
○…天気が良ければ野山に出かける。群馬県の赤城自然園や長野県の栂池自然園など、遠方にまで足を延ばすこともよくある。「四季折々の珍しい植物をみることができる」。それがなんともいえない魅力だという。雨の日は大好きな時代劇を見ることも楽しみのひとつ。特に、BSフジの「三屋清左衛門残日録」がお気に入りで、「頼み事を断れない主人公が自分に似ていて感情移入をしてしまう」と笑みがこぼれる。
○…変化に富む奥羽山脈の自然に育まれたこともあり、「子どもたちが自然に触れることができる環境が必要」だと考えている。ただ単に自然を残すだけことだけではなく、自然に手を入れて共存する「里山」としての姿を守ることにも意義を見出す。自然と子どもを相手に催事を繰り返すことが「自分の使命」だと信じている。
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>