お弁当箱をテーマに、懐かしい思い出を語り合う「思い出の会寺尾」(雨宮陽子会長)が綾瀬市の寺尾綾北自治会館で盛り上がった。9月9日に初開催された「回想法」のサロンで、認知症予防などが目的。市は市内4カ所の開設を目指しており、その第1号だった。
語り合いの中心にあったのは小さな弁当箱。参加者は手にとりながら、子どもの頃に使っていた弁当箱の形や中に入っていたおかず、作ってくれた人などを深掘りしてゆく。サロンを体験した地域包括支援センター杜の郷の内田亜湖奈さんによれば「リーダーが全員を輪に入れてくれ、話しやすい」。リーダー役は参加者全員に話をふりながら、思い出の共通点を見つけ、つないでゆく。無理に思い出す必要はなく、聞いているだけでも構わない。出た話の内容はお互い外に出さず、ここだけに留めるのがルールだ。サロン終了時には親睦が一気に深まった様子だった。
市では市民提案型協同事業として昨年度からリーダーを育てる講座を、先駆的に啓発に取り組む「回想未来塾」(吉川ひろみ代表)と共催してきた。来年度までに地域包括支援センターのある4カ所へのサロン開設を目指しており、この会が第1号となった。会の呼びかけで地元住民が10人ほど参加し、今後も毎月定期的に開くという。
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