海老名・座間・綾瀬 人物風土記
公開日：2025.08.29
小中学生向けのバレーボール教室を開いた
中島 はるかさん
海老名市上今泉在住 39歳
「楽しむ心」を伝える
○…小中学生を対象にバレーボール教室を開き、撮影や運営に駆け回った。競技を通じて新たな出会いを生み出そうと、東海大学バレーボール部の現役部員に講師を依頼した。子どもに優しく語りかける部員たちと、「できた」と喜ぶ子どもたち。「みんな楽しそうだったのが一番嬉しい。競技を楽しむ気持ちを大切にし続けてほしい」と手ごたえを話す。
○…東京都出身。中学と高校ではバレーに打ち込んだ。大学４年の時、バレーの分析担当である「アナリスト」の育成講座に参加し、「これを仕事に」と決意。選手や試合を分析し、添削を受ける日々が始まった。知識が身についた頃に声がかかり、男子Ⅴリーグ２部のチームのアナリストとなった。チームの１部昇格などの実績が評価され全日本女子の分析も担当し、ロンドン五輪の銅メダル獲得に貢献した。
○…分析の仕事を10年ほど担い、子育てを機に引退した。勝利のために身を削り戦うも、志半ばで脱落していく選手を多く見る中で「本当に勝つことだけが全てなのか」という思いを常に持っていた。どのようにスポーツと向き合うべきか考える中で「楽しみながら競技に親しむ環境が必要」と感じ、２０２３年に海老名で小中学生向けの総合スポーツ教室やバレー教室を開く「アラドスポーツ」を立ち上げた。
○…クラブの運営以外にも、カメラマンとしての仕事や青年会議所理事、女性起業家支援団体代表なども務める。家では３児の母。「体力的には厳しいが、子どもにはそれ以上のエネルギーをもらっている」と話す。多忙な日々だが、今年のお盆に海で子どもたちと魚を追ったのは最高の思い出。「前より子どもが甘えてくれるようになった」。家族への愛を原動力に、ひた走り続ける。
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