海老名・座間・綾瀬 トップニュース社会
公開日：2025.10.24
アイドルの声で詐欺抑止
座間のごみ収集車
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市役所の前で踊った山崎さん（左から２人目）らメノニューイヤー目の保養などを意味する慣用句「目の正月」が名前の由来
座間市が10月14日から、アイドルグループ「メノニューイヤー」の音声をごみ収集車で流し、詐欺への警戒を呼びかけ始めた。市では今年９月までの被害額が、昨年から２・７倍の１億１５００万円にのぼっている。
『お金が必要』『必ず儲かる』はサギ、まずは警察や家族に相談を」。同グループはこれまで県警のＳＮＳや保育園などでの啓発活動に登場している。メンバーの山崎遥菜さんの祖母が座間市民という縁もあって、音声での協力が実現した。
市のごみ収集車ではこれまで「乙女の祈り」を流してきたが、被害を防ぐために同グループの音声での呼びかけを始めることにした。同様の犯罪抑止の呼びかけは茅ヶ崎市が芸人・ウノ山本さんの音声で行っている。
市役所前での出発式（14日）では同グループが音声データを佐藤弥斗市長に寄贈。歌やダンスを披露するとファンが掛け声で盛り上げた。札幌市から駆けつけた男性（30歳代）は「普段とは違ったビシッとした魅力が見られた」と語った。
座間警察署によると今年の被害額は昨年比で20件以上増え被害額は約２・７倍と「歯止めが効かない状況」。還付金詐欺や警察官をかたり現金をだまし取る手口が増えている。佐藤市長は「かわいらしい声での呼びかけは心強い。高齢者を皆で守りたい」と話した。
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