海老名・座間・綾瀬 トップニュース経済
公開日:2025.11.14
(株)T2
綾瀬SICに自動運転拠点
2027年、無人輸送目標
トラックの自動運転技術を開発する(株)T2が、東名高速道路綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)隣に「無人・有人切り替え拠点」を整備する事を10月30日に発表した。2027年10月からの無人輸送をめざす。
同社は2022年に設立、これまでドライバーが高速道路上でハンドルから手を離す「レベル2」の実証を行ってきた。拠点はイオンモール近くにあるプロロジスパーク座間(広野台)に構え、最寄りの綾瀬SICなどから関西への商用運行も実施、これまでに7社が参画している。
自動運転用トラックにはセンサーなどを搭載し、夜間や雨天も走行でき、車線変更や前方に車両が入ってきても車間距離を保つといった対応ができるという。
通常のドライバーによる運転では、4時間連続運転した場合に合計30分以上の休憩を義務付ける、通称「ヨンサンマル休憩」が必要だが、自動運転なら休まず運行でき、効率化が見込める。
30年度に500台
同社は27年10月から関東〜関西区間で無人化車両による「レベル4」での事業化を目指す。この際も一般道は有人で走るため、ドライバーの乗降拠点が必要だった。
今回発表したのは、上りと下りの出入り口の隣接地2カ所に拠点を設ける構想で、トレーラーハウスを置き、整備やドライバーの休憩、事務機能を持たせる。完成は来年2月の見込み。
同社ではその後の目標として「現在は数台」という自動運転車両を29年度までに150台に拡大、30年度には500台と増やし、将来的にリースなども検討している。事業エリアは九州方面まで拡大させる方針。
綾瀬市商工振興課は「市内には製造業なども多くあり、自動運転の活用が見込める場合はマッチングなどの支援もしていきたい」としている。
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