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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2014.03.21

及川在住 相澤 正義さん
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写真への情熱を一枚に

  • 入賞作品『ハナビシソウ』を手に持つ相澤さん

 及川に住む相澤正義さん(62)が、「エプソンフォトグランプリ2013」(エプソン販売(株)主催)のネイチャー部門でこのほど入賞を果たし、3月28日(金)、東京・新宿で開かれる入賞式に出席する。自然風景や動植物、昆虫などをテーマにした同部門には、7540点の応募があり、その中から25点が選ばれた。応募総数は2万743点。

 ▽受賞した作品のタイトルは『ハナビシソウ』。荻野川で小学生が種をまき、咲いたときの様子をカメラに収めた。2月に受賞の一報を受けた相澤さんは「34年ぶりの賞でしたから嬉しかったです。賞を取ることはもう二度とないと思っていましたから…」と素直に喜びをかみしめる。モットーは「継続は力なり」。

 ▽横浜市生まれ。写真を始めたきっかけは、高校の美術で成績が良く「何かあるな」と思ったからだそう。東海大学短期大学部を卒業後、NTT関東技術開発センターに就職。働きながら、夜学で関東写真実技学校(当時)に2年間通い腕を磨いた。講師で、世界で活躍する写真家の白川義員(よしかず)氏に影響を受け、約束なしで訪問し弟子入りを直談判。白川氏からは、「日本で勝負しなさい」と言われ断念することに。写真は、「真(実)を写す。冗談じゃないくらい奥が深いもの。カメラを持たないときは構図など頭脳で考える」と話す。

 ▽1979年、第27回二科展写真部に出展した『雷雲』で奨励賞を受賞した。同展の祝賀会のときに、尊敬する写真家から賞状にサインをもらったことが忘れられない思い出だ。今でも大切に額縁に飾り、励みにしている。また、県勤労者美術展写真の部で特選に輝くなど入選歴は多数。

 ▽50歳の頃、バンコクで脳梗塞を患い、九死に一生を得た。身体は不自由になったが、「生きていて本当に良かった。死ぬまで生き、写真を撮り続けます。若い時よりも歳を取ったほうがいろいろなことがミックスされて面白い。60、70歳は鼻垂れ小僧ですよ」と意欲は衰えず。3人の子どもは独立し、妻と二人暮らし。

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