夏の夜を彩るあつぎ鮎まつり大花火大会。今年で69回目を数えるこの一大イベントを前身の花火大会から手掛けるのが、花火製造を行う市内棚沢の株式会社ファイアート神奈川。同社の和田吉二代表(75)は3代目を受け継ぎ今年で50年、節目の年の鮎まつりを迎えようとしている。
和田代表は、「言われれば50年だね」と他人事のように笑う。同社は、1907年創業。その3代目は、物心ついた頃から花火と共に歩んできた。「今でも花火を大勢の方に喜んでもらえるのは、平和な社会が続いてきたから」と思いを語る。
花火の最盛期を迎える7、8月は、鮎まつり以外にも大小40以上の花火大会を請け負う予定だという。技術が進歩しても、花火玉は職人の手で一つひとつ作られる。今は、各大会に向けた仕上げ段階。予め仕込んでいた花火玉に打ち上がった際に光の尾となる「昇り朴(のぼりぼく)」や着火線の取り付け、文字やイラストを浮かび上がらせる特別玉の仕込み、打上げ筒への花火玉の装填など。”あとは夜空に打ち上げるだけ”という所まで準備し、本番に臨む。
あつぎ鮎まつり大花火大会は、8月1日(土)の午後7時から相模川河川敷三川合流点で開催。最大120mの花火やスターマインなど1万発の打上げ花火、昨年に引き続き大型ナイアガラが予定されている。
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