県や自治体が運営する病院によって組織される自治体病院開設者協議会。そこで長年に渡る功績を評価された病院職員に対する表彰が行われ、市内施設からは3人が受賞した。順次紹介をしていく。
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▽神奈川リハビリテーション病院で体育指導員として働く殿村希世子さん(56)。勤続30年を超えてなお「とても楽しい仕事です」とパワーあふれる笑顔で語る。体育指導員とは、患者や障がいを抱えた施設の入所者とスポーツを行い、体を動かすサポートをする専門職。体育の教員免許を持っており「他の施設にはあまりない職業です」と話す。
▽きっかけは、東京女子体育大学に在学中の実習で神奈川リハビリを訪れたこと。1カ月ほどの宿泊実習を終えても、時間が空いたときには顔を出し、それは卒業後も続いていた。そんな折、職員にならないかと声をかけられたのをきっかけに入職。これまでに印象に残っていることを聞けば「たくさんの人に関わってきましたけど、それぞれ思い出すことがありますね。退院してから顔を見せてくれる方や、20年、30年と長く通われた方もいます」と振り返る。
▽「患者さんたちが、できなかった運動ができるようになることが嬉しいですね」とやりがいを語る。仕事の魅力は「運動をしながらいろんなお話をして、皆さんから元気をもらえるところです。仕事はとても楽しいです」。そう話す表情は、笑顔に溢れていた。
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