厚木市では、最新式地震体験車を2月7日に導入した。
体験車は、過去に発災した東日本大震災や熊本、関東、アルジェリア地震などの揺れ方や長さと、CG映像をモニターに映し出し再現。想定される東海や南海トラフ地震のほか、緊急地震速報が鳴ってからの地震なども体験できる。
発電機や、360度回転し周囲を照らすLED投光器、TVアンテナを搭載しており、災害対応車両としての機能も備える。多様な揺れの再現や災害対応可能な車両の導入は県内初。
市では、自主防災組織や学校、事業所で実施する防災訓練に体験車を派遣するほか、防災講演も受付ている。
(問)市危機管理課【電話】046・225・2190
備蓄を呼び掛け
厚木市では災害時に備え、指定避難所などの防災備蓄倉庫に非常食や生活用品・救助資機材などを備蓄している。
厚木中央公園・ぼうさいの丘・荻野大型倉庫には、非常食約25万食を備蓄。また本厚木カンツリークラブ・厚木第二小学校・厚木中央公園・ぼうさいの丘公園・相川中学校にはそれぞれ100tを貯める飲料水兼用耐震性貯水槽を備えている。市危機管理課によると、食料・水ともに厚木市民が3日間を耐えられる量があるというが、発災後支援を得られるまでの目安となる7日分の食糧と1人1日3リットルの水、生活用品などの備蓄を呼びかけている。
有事にヤマトが協力
厚木警察署と協定締結
厚木警察署とヤマト運輸(株)が3月6日、『災害対策における資機材保管に関する協定』の締結式を行った。
協定は【1】警察署にある緊急交通路確保資機材を、ヤマト運輸の事業所に分散保管【2】分散保管している資機材を、発災時にヤマト運輸の車両で警察が設置する検問所等に搬送【3】各地を走るヤマト運輸の車両が得た被災情報などを共有の3点。
署が被災した際の危機管理をし、発災時には警察車両が不足しても早期に検問所を設置でき、より多くの被災状況を把握し、有効な災害対策ができる。
当日は清水昭人署長が「実効性が高まるよう訓練などもしていきたい」と話し、同社の本橋秀己厚木主管支店長は「地域に貢献できれば」とコメントした。
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