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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2018.03.16

ZOOM UP
「厚木を科学技術の街に」
ロボットゆうえんち代表 岡本正行さん

  • 楽しそうにロボットを操作する岡本代表

 ▽「あっという間だった。常に新しい事に挑戦してきた10年だった」。各種工作教室から、講演、競技会など厚木市を拠点にロボットを使ったさまざまなイベントを主催、運営するロボットゆうえんち(アミューあつぎ3F)が今年、10周年を迎えた。岡本正行代表(52)は、世界的にもメジャーな玩具メーカーの京商株式会社(市内船子)でロボット開発に携わり、その後独立。当時は周囲から反対の声があったが「人生1回きりだし、勝負したかった」と一念発起したのを懐かしむ。

 ▽怒涛の10年は、さまざまな事があった。メディア出演はその一つ。イベントなどで知り合ったテレビ関係者から今でもロボット製作などの依頼を受けている。大晦日にテレビ放送されている「ガキの使いやあらへんで」に登場するロボットも岡本さんが製作したものだ。ほかにも地元のイベントでロボットショーを見せたり、プログラミング教室を開催したりと、地域とも積極的に関わって来た。

 ▽自身も運営に携わる2足歩行のロボットバトル「ROBO―ONE」。2月の大会で、韓国の小学生が優勝したのを見て「日本の子どもにもがんばってほしい」と感じたという。現在、韓国ではロボット教育が進んでおり、日本の現状に危機感を抱く。その一つが経済的負担が大きいこと。「『ロボットをやりたい』と思っても、購入すると安くて数万〜数十万円してしまう」と頭を悩ませる。そこで、ロボットゆうえんちでは、競技会への出場希望者にロボットを貸与し、裾野拡大に取り組み始めている。

 ▽生まれも育ちも市内林。ロボットに興味を持ったのはテレビで見た大阪万博だった。「ロボットを見て『スゲェ』と思った感覚を、今度は私が子どもたちに見せたい」と話す。地元でのイベントは今後も多数開催していく。「厚木に拠点があるんだから、ロボットで厚木の科学技術が進歩していると言われる街にしたい。そして、夢である五輪の聖火ランナーを務めるロボットを作りたい」。

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