人生100年時代に生涯現役を自然体で貫いている、鈴木眼科医院(中町)の院長・鈴木昭久さんが年末に勇退する。医院が12月25日で閉院するとの報に、地域住民から感謝と労いの言葉が広がっている。
患者さんのために
昭和3年、岩手県生まれ。岩手医科大学を卒業後、熊本大学医学部眼科学教室に勤務。35年には国立相模原病院眼科医長として赴任し、神奈川県へ。41年に現在医院のある中町に開院。当時周囲には田圃が広がっていた。以来52年にわたり、地域医療に貢献してきた。
開院から今までほとんど休んだことはない。バス代を節約するために清川村から3時間歩いて通ってきていた人からは診察代は受け取っていない――、開院当時のエピソードだ。「何よりも患者さんのため、良かったと思ってもらえる医療を提供しようとしか考えてこなかった。そうしたら、今まで続けてこられた」と穏やかな口調で、それが当たり前のように語る。
健康長寿の秘訣
階段を上り下りする足取りは、あくまでも軽く、少し早足。食事は少なめ。朝食は食パン1枚の半分とミルクコーヒーとフルーツ。香辛料は苦手。肉は上質なものを少々。昔ながらの板チョコやナッツを好み、酒は飲まない。
スポーツマンでもある。小学校入学と同時に始めたアイスホッケーは、岩手医大時代はインカレに、オール岩手のメンバーに選ばれ国体出場経験も持つ。50代で再びアイスホッケーをはじめ85歳までシニアチームでも活躍。ゴルフは40代から。今年はすでに140回以上コースをまわり、44回エイジシュートを決めている。
勇退は家族やスタッフの想いを受けいれたものだという。「そろそろゆっくりしてほしい。自分の趣味を楽しんでほしい」と。スポーツ以外にもカメラやオーディオなどに凝り、趣味人でもある。最近のお気に入りは混声コーラスグループのフォレスタ。「あれは基本がしっかりできているね」と顔をほころばす。勇退を決めても「生涯現役」な御仁である。
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