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厚木・愛川・清川 教育

公開日:2019.02.01

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叩き出したのは未来図
高校生で日商簿記検定1級に合格した大無田洸也(こうや)さん(18)

  • 合格証書を手にする大無田さん電卓は入学時に購入したカシオをずっと愛用している

 ▽日商簿記検定1級。合格率は一桁台という難関に、高校3年で合格した。合格すると税理士試験の受験資格が得られる、公認会計士などの国家資格取得への登竜門だ。所属する簿記部の本多博美顧問は「大学生が専門学校に通い、やっと合格できるかどうかというレベル」という。また「独学での合格は、20年ほど前に教え子にいたかどうか…。相当頑張ったんだと思いますよ」とうれしそうに話した。

 ▽同検定を受けたのは3度目。最初は現地の雰囲気を感じに、と受験し、昨年6月の検定では合格点にあと1点足らず涙をのんだ。直後、同部の全国高等学校珠算・電卓競技大会神奈川県予選3連覇、全国高等学校簿記コンクール神奈川県予選優勝に大きく貢献。「1日の勉強時間はそんなに多くない」というが、コツコツと集中して勉強してきた努力が開花した。11月の試験前日は、勉強は何もせずリラックス。当日は緊張こそしたものの、終わった瞬間「大丈夫」と手ごたえを感じた。1月18日、インターネット上の発表で合格を確認し「安心した」。学校に行くと「多くの先生方から祝いの言葉をいただきました」とはにかんだ。

 ▽気になるその勉強法は、「家ではまったくやりません。部活内で集中してやりました」ときっぱり。「わからないままにしない。理解するまでやる」と、ただ特別なことはせず基本に忠実。「達成感があり、わかると楽しいんです」。受験勉強を振り返り「何事も早めにやっておいたほうが良い」と、後輩たちにエールを送る。

 ▽夢は「マルチな仕事ができる会計士。大学在学中に取りたい」。全国商業高等学校長協会推薦を取り、一足早く大学進学も決定した。「監査や経済学、英語など、キャリアアップや資格に向けた勉強がしたい」とビジョンは明確。順風満帆な未来が、すぐそこに。

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