70歳にして受験し見事、介護福祉士の資格を取得した。介護福祉系資格の中で唯一の国家資格。この年齢に加え、特に男性で取得する人は珍しいという。「この仕事に就くにあたりいろいろ学んでいる際に、そういった資格があることを知りぜひとも取りたくなった」と笑う。人生の後半で味わう受験勉強は苦難の連続。「とにかく頭がついていかなくて。ついには体調まで壊してしまい…」。しかし、現在働く施設の協力のもと、なんとか乗り切り、見事に合格した。
この仕事に飛び込んだばかりの頃は、迷い、悩む日々。「車いすとベッドの移乗の適切なやり方がわからない」「どういう手伝いをしたらいいのか迷う」「利用者も職員も女性が多いこともあり、コミュニケーションが難しくなかなか受け入れてもらえない」といった難題ばかり。だが少しずつ打開していった。
「あるとき、ベッドから車いすに移るやり方を利用者さんが自ら教えてくれたんです。その瞬間『あれ?簡単だ』って思ったんです。そこで、人への対応はマニュアル通りではないということに気付きました」。「一番大事なのは、その人に合せること。聞きながら動く」。自然に課題は解消され、今では「自信が出てきた」と、素敵な表情に。すっかりスタッフたちからも頼りにされる存在だ。
もともとは四国の寺の次男。寺は兄が継いだが、若いころは仏教の教えに反発していたという。「でもこの歳になり今は、『人に何かして差し上げたい』という気持ちがこみ上げてくる。根底にはやはりその教えがあるのかなあ」としみじみ。23歳で運送会社に就職し定年まで勤め上げ、夫人とともに二人の子を育てた。
66歳で新たなチャレンジとしてひかりデイサービス荻野(厚木市上荻野)で介護職に。そして介護福祉士資格を取得した。取材終わりに、「知人らに介護について相談されたときに答えられる知識がほしい」と、なんと次は社会福祉士資格を狙うとの宣言が。
人生100年時代。挑戦はまだまだ続く。
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