厚木市立小鮎小学校PTA(成田敦会長/会員373人)が11月15日、東京都のホテルニューオータニで、2019年度の優良PTA文部科学大臣表彰を受けた。「保護者・教職員だけでなく、地域とのつながり」などが評価されたと、関係者らは喜んでいる。
優良PTA文部科学大臣表彰は、PTAの健全な育成、発展に資することを目的に、毎年優秀な実績を上げている団体を表彰。全国の小・中学校、義務教育学校、特別支援学校、私立幼稚園・認定こども園のPTA団体から、今年度、小鮎小学校PTAも優秀な実績が評価された。
主な表彰理由には、【1】『誰でも安心してできるPTAをめざして!』をテーマに、活動マニュアルを作成し、それに基づき保護者・教職員だけでなく、地域の人たちとの協働により活動。【2】マニュアルを次年度以降に生かせるよう新たな課題への対処なども盛り込むなど工夫。活動研究発表大会でも多くの賞賛を得ている。【3】他の子どもたちの育成に関わる団体と協力したり、自ら主催し、特色ある活動に積極的に取り組んでいる―の3点が挙げられている。
就任3年目の成田会長は「地域とのつながりが一番評価されたのでは」と分析。PTA自体も活気があり、ここ数年は特に母親で立候補する人も多く、2〜3年続ける人が増えているという。学校との連携はもとより、校外活動で近隣の東京工芸大学学生らとの交流ももつなど、地域を巻き込んだ活動も活発だ。
同校の田所直子校長は「この春に着任し、まだ半年ちょっとのお付き合いですが、とても雰囲気のよい温かさを感じるPTAです。最近の教職員らの働き方改革にも理解を示してくれ、その上で活動の質をさらに向上させようと、子どもにも学校にも安心感を与えてくれています。感謝しています」と話す。
成田会長は来春子どもの卒業に伴い退くことが決まっているが、「PTAは子どものために活動していることを改めて理解していただき、『仕事しながらでもできるPTA』の実現を目指して最後まで活動を続けていきたい」と力強く語った。
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