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専門医にきく 「風邪で病院・クリニックにかけ込まない」 新型コロナウイルス、感染拡大防止のために

社会

掲載号:2020年3月6日号

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▼新型コロナウイルスの感染拡大が心配されています。さらにテレビやSNSには不安が募る情報もたくさんあります。最新の正しい情報を教えてください。

 はい、新型コロナウイルスに関する最新情報で良いニュースが2つ、悪いニュースが2つあります。まず、良いニュースの1つは、感染した人の8割がただの少し長引く風邪症状で治ってしまう事です。特に若い人での重症化リスクは、インフルエンザと変わらないのではないかと思われます。ただの風邪と思って治ってしまっている人がたくさんいる可能性があります。「感染したらアウト」ではないという事です。

 もう1つの良いニュースは、飛沫感染(咳を浴びてうつる)もあるものの、接触感染が多いのではないか(感染者が触ったドアノブを触って、その手で鼻や目を触る)という事です。飛沫感染では、敵(ウイルス)の居場所がわかりませんが、接触感染なら敵の居場所がわかります。公共施設の、手すり・ドアノブ・トイレのフタ・つり革等にウイルスはいる。触ったら感染するわけではなく、触った手で顔を触ると感染するので、2段階で感染予防ができます。皆が触る場所を定期的に消毒すること、触った手を顔を触る前に洗う事、特に花粉症の人は要注意です。正しく使えば手袋も有効です(YouTubeで「手袋感染予防」検索)。これまでの咳エチケット、マスク対策にこれらを加えましょう。敵の居場所がわかれば戦えるのです。

▼必要以上に感染を恐れることはないが、正しい対応が必要という事ですね。マメな手洗いがやはり重要ですね。悪いニュースはなんですか?

 はい、これは最初の良いニュースに関係があります。感染しても軽症で済む人が多いことから、その人たちがどんどん無自覚に感染を広げてしまう事。そして、もう1つの悪いニュースは、高齢者・慢性的な基礎疾患を持つ方に、重症化率が高いという事です。ウイルスは、ゲリラが地下壕を走り回って、突然、後ろから現れるように、若い人に軽い風邪症状を起こして、それとはわからないように感染を広げ、それが高齢者や基礎疾患のある人にうつると、一気に重症化することがあるという事です。

▼ゲリラのようなウイルスなんですね、どのように対応すればよいのでしょう。

 ゲリラ(ウイルス)が地下壕を走っていくためには、人から人への感染が必要です。まず皆さん自身がもしかしたら感染者で人に感染させるかもしれないと考えて、軽い風邪症状でも家族にうつさない、周りにうつさないことです。1人の感染者が1人以上に感染させなければ、新型コロナウイルスは自然と終息します。2人以上にうつせば遷延、蔓延します。一定時間、換気の悪いところで人が密集するところ(コンサート会場、スポーツジム、立食パーティー等)にも行かないこと。1人の感染者が5〜10人にうつしてしまいます。老人福祉施設への面会も自分からうつさない意識が必要です。もう1つは軽い風邪症状の人が病院・診療所に行かないこと。病院・診療所の待合室には、高齢者や基礎疾患を持つ、感染すれば重症化しやすい人が集中的に集まっています。そこに、もしかしたら新型コロナの軽症かもしれない人が飛び込んでくると一気に重症患者が出現してしまい感染連鎖を起こします。更には、ただの風邪だったのに新型コロナをもらってきてしまう可能性があります。

▼新型コロナウイルスのPCR検査を受けて安心したいという方もいられると思いますが。

 現時点では、PCR検査が保険適応になっても、診療所、一般病院では検査は受けられません。PCR検査は、肺炎症状のある人が新型コロナウイルスかどうか調べるのには有効ですが、軽症者で調べても感染しているのに陰性に出てしまう人も多く、決して安心材料になりません。また、偽陰性の人が大丈夫だと思って動き回ると感染を広げることにもなりかねません。軽症の新型コロナウイルス感染者の治療法もなく、検査にもインフルエンザ検査と比べ物にならない膨大な人的労力がいるので、皆に検査をすることは得策ではありません。

▼なるほど、軽い風邪症状の人は、病院へ行かずに自宅で養生するのが一番良いわけですね、一般の人も不要不急の受診を避けた方が良いですね。でも、薬が切れてしまう人もいます。厚木医師会はどのような対策をされていますか?

 まず、風邪症状の人は病院・診療所に来なくても、心配ならFAX・電話で相談を受ける体制を作っています。待合室に飛び込まなくても大丈夫です。電話かFAXをかかりつけの診療所にしてみてください。定期通院されていて処方が切れる方にも、電話診察や短い診察で長期処方できるような対応を開始しました。また、薬局での患者間の接触を避けるため、FAXで薬局に処方を送り、できたら薬局から電話が入る対応も始めています。4日以上発熱が続く人、息苦しさや疲労感が増してきた人は、無理に我慢せず厚木保健事務所の帰国者・接触者相談センター(【電話】046・224・1111、夜間および休日は【電話】045・285・1015)に直接電話してください。必要に応じて確実に専門外来へ誘導します。

▼風邪症状の人が、病院診療所にかけ込まないことが重要なんですね。

 厚木メディカルセンターへの受診をお考えの方も同様の対応をお願い致します。若い人や壮年期の方たちは、東京・横浜に通勤されるなど長い生活動線を持っていますので、感染が厚木地区に隣家の火事の火の粉のように持ち込まれることは、今のところ仕方ありません。しかし狭い動線で活動し、本来感染の可能性の少ない重症化しやすい患者さんが集まる病院・診療所に火の粉が舞い降りると火事になってしまいます。厚木地区の病院・診療所・老人福祉施設で火事は起こさせない、厚木地区の医療従事者は団結して火事を防ぎますので、ご理解とご協力をお願い致します。

【取材協力】厚木医師会公衆衛生担当理事・神奈川県医師会公衆衛生委員会副会長・日本渡航医学会専門医 内山順造医師

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