厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2021.02.12
小学校長、教育委員会委員長を経て、現在公民館講座等の絵の講師を務める
山本 玲子さん
厚木市在住 75歳
子どもたちを応援し続ける
○…戸田小、玉川小など厚木市内の小学校長や教育委員会委員長などを歴任し、定年後公民館などで開催される小学生対象の絵画教室で講師として活躍している。今月玉川公民館で予定していた『玉川のやさいで絵をかこう!』は、コロナの影響で中止に。「すでに何人か応募をいただいていたようなのでとても残念。公民館の方にはいつでもいいので改めてやらせてほしいとお願いしています」と悔しそう。
○…「子どもの頃は勉強は苦手で外で遊ぶことだけが楽しみの子だった」と笑うが、教師だった父親の背中を見て自然に「将来は先生」と思っていたという。念願叶い大卒で小学校の教師に。以来、途中10年ほど教育委員会の業務に従事するが、定年まで教師を全う。晩年の7年間は計3校で校長を務めた。校長時代にはトラブルを巡り教育委員会の見解が納得いかず、辞表持参で直談判に乗り込んだという逸話も。「子どもも教職員も守るのが校長の仕事だから」と苦笑する。
○…生まれも育ちも厚木っ子。教え子は数知れず。今もいろいろな場面で「先生!」と声をかけられる。「たくさんの人と出会いました。私の宝物です」としみじみ。今は自粛中だが、旅行が大好きで、時間ができた定年後はひとりでも、大好きなドイツを中心に海外へも出かける。古都の美しい街並みや美術館、博物館、コンサート、演劇を見るのが楽しみなのだとか。やはり芸術を注目してしまうようだ。
○…今は水彩画の透明水彩に興味を持っているそうで、今後本格的に取り組みたいそう。「子どもたちの教室もできるだけ携わっていきたい。勉強や運動が得意でない子どもが絵を描くことで新たな楽しみを見つけられたらうれしい」。気持ちは教師のままだ。
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