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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.11.28

「おもちゃの病院 愛川」で3代目院長を務めている
高野 俊一さん
愛川町春日台在住 74歳

”ドクター”は多趣味

 ○…毎月第1・第3土曜日の午後、愛川町の春日台児童館に現れる「おもちゃの病院 愛川」。ドクターが自前の工具を手に、無償で修理を請け負うボランティアグループだ。66歳の時に「何か地域の役に立ちたい」と自ら門を叩き、現在はグループの院長を務める。おもちゃ業界とは縁もなく、常に直るかどうか不安との闘い。ただ、「皆で力と頭脳を駆使して、直せた時の喜びは最高です」と笑顔を見せる。

 ○…福島県南相馬市の出身。18歳から30歳まではバスやトラックの運転手など色々な職業を経験。45年前に内陸工業団地内の企業へ転職したのを機に愛川町へ移り住んだ。工作機械の製造部門やサービスエンジニアの教育に携わり、現在も(一社)日本工作機械工業会のサービス部門アドバイザーとして、各地でセミナーを開催している。「さまざまな仕事で得た知識や経験が今でも役に立っています」

 ○…19歳で始めた社交ダンス。2歳年上の妻は、当時のダンスパートナーで、「競技歴も年齢も妻の方が上だったので、叱られながら踊ってました」と苦笑する。22歳で人生の伴侶となり、現在も毎週、一緒に踊っている。定年後は1年をかけて、一緒にキャンピングカーで日本を一周。各地で趣味の釣りをしながら、時間をかけて各地を見て回った。また、犬好きなところも一緒。「同じ趣味を持つことが家族円満の秘訣かも」

 ○…現在は10人のドクターが在籍するおもちゃの病院だが、平均年齢は70代後半。新たなメンバーを増やすことも課題の一つだ。「直ったおもちゃを見て喜ぶ子どもの顔は、お金じゃ買えない価値がある。できるか不安もあるかもしれませんが、面白そうだと思ったら、一度顔を出してほしい」と呼び掛けた。

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